100錠

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僕は1錠、1錠数を数えながら飲んだ。きっちり100錠飲んで身体の変化を待った。 不思議な事に何の身体の変化もない。何故なんだ? この薬本当に効くのか? 僕は疑問に思って、同じ薬を買ってきた。 お父さんとお母さんには悪いがちょっと実験させてもらおう。 二人共風邪気味だと言っていたから、きっと飲むに違いない。 風邪が治らなかったら、この薬インチキなんだ。 「二人共、風邪薬のアレルギーがあったのですね」 お父さんとお母さんが救急搬送された病院で僕は医師から宣告を受けた。 僕は絶望した。僕が死ぬはずだったのに。 お祖母ちゃんが悲しそうに僕の肩を抱いた。 「残念だったわね。これからはお祖母ちゃんと一緒に暮らしましょう。何不自由無く暮らさせてあげるわ。病気の事なら気にしなくていいのよ」
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