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「これは、お守り?」
繊細な刺繍が施されておりどこか懐かしい感じがするお守りだった。
「うん!この世界のお守り!大切な人が旅立つ時に渡す物なの」
大切な人か・・・
「ありがとう大事にするよ。じゃ、お返しに」
シグレはそう言うとポケットからネックレスを取りだしミイの首に着ける。
七色に光るネックレスを見てミイは嬉しそうに笑う。
「大事にするんだぞ?」
「うん!」
元気のいい返事が聞けた所でシグレは次元の門に向き直った。
いつの間にかノエルがシグレの肩にちょこんと乗っていた。
これで最後かと思うとどこか寂し気がする。
ゆっくりと次元の門に歩み寄る。
「勇者様!!本当にありがとうございました!」
村長の声が聞こえ振り替える。
村長が深々と頭を下げていると後ろに居た村人達もそれに続けて深々と頭を下げた。
その光景を見てシグレは笑顔を作る。
「だから、俺は神使で名はシグレ・スタッシュフィートだ!」
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