能力者

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能力者

一 花がほとんど散ってしまった大きな桜の木が脇にある、大きな鉄格子の門の、学校から出て左側の太い柱の横に立っていた。 少しして、正面の大きな通りから、葉山がこちらに駆けて来た。 「ごめん、待った?」 「ううん。僕もさっき来たばかりだよ」 僕がそう笑うと、葉山も安心したように笑って言った。 「そっか。じゃあ、行こうか。僕のお勧めのお店、紹介するよ」
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