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「ふーん。…そうなんだ。」
私はあまり気にならないような素振りで、
そのままテレビの方を見続けた。
「あっ、そうだ!大学ん時の仲間で誰かチケット当たった奴いないかな。」
そう言って、
あいつはどうかな、とLINEをし始め、
タケちゃんは自分の世界に入っていった。
テレビの内容が全く頭に入ってこなかった。
このまま隣にいるのも無性に嫌になり、
「お風呂いってくる」と私はソファを立った。
“今はまだいい”
じゃあ、いつならいいの?
彼の言葉が頭の中でループする。
イライラがつのり、
私はお風呂で無心になって排水溝に流れていくお湯を見つめていた。
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