後日談3

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 クメシエナは自身が管轄する献魔力所で得た情報をもとに、他の諸侯に対して魔力量が多い者を紹介する様になった。  利用者側は元地帝にして王女のクメシエナからのお墨付きが得られ、諸侯側も彼女の出自肩書実績等を信頼した。  『許可は得ましたが、まぁ王宮から睨まれない程度の数に留めておきます。』  諸侯側から僅かに手数料を得るのみなのだが、なるほど優秀な魔法使いと分かれば自然とお礼が来る。  『またよろしく、という事ですね。』  『悪い顔してるぞクメ38歳。』  最近彼女との娘である長女レサエナが時折似た笑い方をするのが心配でならない。そんな夫には秘密裏にクメシエナは三人の若い魔女を献魔力所の一角に呼び、高濃度魔力液の需要にも応える事にした。  生々しく残る傷痕や細部の欠損程度なら軽々と治す反面、性別年齢や得意な魔力属性まで近い者で無いと効果が薄れる。そんな無理な注文でも特に諸侯や商人の娘の為にと要望が強まっていた。  『私達の所はケネロル以外三十路越えばかりだから、君達が来てくれた事には感謝しているよ。』  報酬の半分を渡しても彼女達は特に驚かない。既にこれくらいはギルドで依頼を幾つか受ければ何回かで稼げる実力がある。  お互いに他の二人が気になるらしく、クメシエナはまず自己紹介から始めさせる。  『先王弟マーベステクの娘ティサリエ。彼氏は雷帝クローネの子オーレです。』  『お、喧嘩売ってくねぇ私の姪っ子よ。』  『大工トラスの娘アルナです。クローネさんから雷魔法を習ってます。』  『子爵ヨスレフの娘サレンです。』  ティサリエはじぃ、と歳下の二人を見る。この二人なら実家が極端に大きくは無く、オーレが父母から領地を継いだ際に優秀な魔女として補佐する能力がある。  『叔母上。今日は皆でオーレの形をした魔力吸収液注入管を使いましょう。』  アルナとサレンは驚く。ティサリエは二人に対して包み込むような視線を向け、手を取り語り掛ける。  『オーレが父母の領地を継いだ時、侯爵として私兵千人扶持という大領を治める事になります。貴方達には私と共に彼を支えて欲しい。』  『『はい、義姉上。』』  うわー、何処かで見た事あるような。クメシエナは自身がセトナに連れられてエルドを押し倒しに行った事を思い出す。大事なのは夫婦関係よりも妻同士の関係で、夫などその手のひらで転がされている位が上手く行く。  オーレの知らぬ所で彼の側室が決まってしまったのを見なかった事にして、クメシエナはギルド隊員に有りがちな動き易い服装から魔力吸収時の正装として献魔力所で用いている魔法学校の制服に着替えさせる。  『固定方法は三人同じで膝吊り上げ後ろ手縛り、前に縦鏡置いて他の二人も見れる様に配置してください。』  『あいよー。』  クメシエナは先に袖口から膨らみに吸い付く管を粘土の腕で入れ、それから三人に柱の後ろで手を交差させて固定する。次に天井から垂らした綱で両脇を支えてから別の綱で両膝の裏を通させ、滑車で吊り上げる。  純水に魔力吸収玉の粉末を溶かす装置に彼女達の膨らみに吸い付く管を接続し、右足の学生靴に装置を駆動する機構を取り付ける。最後に持ち上げられて露わになった箇所へ魔力吸収液注入管を差し込む。  『はい、魔力吸収開始。』  始まるなり三人は躊躇なく右足を踏み続け、下腹部の魔力分泌器官と胸元の突起に向けて自ら魔力吸収液を噴射させる。  溶かされる魔力吸収玉の粉末が増えていき、間もなく魔力が奪われる際に放つ快感が限界に達する。  (エルドには味わえ無いのが勿体無い。)  スカートの奥に注入される吸収液は彼女達が震える度に魔力を奪って排出され、仰け反るとブレザーとネクタイが膨らみを圧迫して魔力を身体から放出させる。  『叔母上、そろそろとどめを。』  『良いよ。』  クメシエナが土属性探知魔法を三人の身体に流し込み、下腹部の分泌器官を包む。撫で回しながら徐々に昂ぶらせていき、最後は一気に探知魔法を突き刺して分泌器官を暴走させる。  ティサリエ、アルナ、サレンが同時に声を出して胸と腰を振りながら残りの魔力を吹き出し、恍惚としながら余韻に浸った。  『はい皆さんの濃厚な魔力液をごっそり頂きました。装置外しますねー。』  身体から装置が外されるだけで三人とも小さく震える。互いの姿が鏡に写り、今更恥ずかしくなって似合ってるだのと褒め合う。  しかしクメシエナは次を用意していた。  『ではオーレ君後よろしく。』  壁の一角が壁紙の色から土壁の色に代わりクメシエナの手に吸い取られて消える。中からやや苦しそうなオーレが現れる。  『クメシエナさん…エルドさんから睡眠薬をくすねてきましたね?』  『何の事かな。』  顔を真っ赤にしているオーレの前には魔力が無くなった三人の魔女が魔法学校の制服姿で柱に後ろ手を縛られ、両肩両膝を吊るされて男の目的地を晒している。  『ティサリエ、それとアルナとサレンでしたか。実力のある方々と思っていましたが、こういう趣味でしたか。』  何も魔法を使えない魔女がオーレという若い風使いを強烈に魅了する。  『おいで。』  ティサリエの誘いにオーレは駆け出し、スカートの中に男を差し込み唇を奪う。互いに愛を囁きながら少し動くだけで男の魔力が注がれ、魔力が空になったティサリエは瞬く間に彼の虜になる。  ぬるりとティサリエから離れたオーレはアルナとサレンの方を向く。どうぞの一言でアルナが先にオーレを手に入れ、続いてサレンがそれに倣う。  『オーレ君、家督を継ぐまで彼女等と過ごせる家を毒蜘蛛伯爵領内に用意しようか?』  オーレは頷くしかなかった。
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