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登山の思い出…
里山付近の集落を抜けて、小川の山道を登っていく。野鳥たちの鳴き声が聴こえる。
新緑に包まれた林の中は、緑の臭いと木の臭いに包まれている。
額から汗が落ちてきた。二度目の小休止の後、森林限界を抜けた。
辺りははい松と、笹の山道。もくもくと登る。三度目の小休止…後、もう少しでひとつ目のピーク。あれが頂上だったらなと思いつつ、しっかりとした足取りで登っていく。
ピークを越えて少し下る。また上り…足元は岩肌の山道。
20キロ位のザックを背負い、うつ向いて登っていると、紫色の小さなリンドウの花が咲いていた。
少しき気を取り直し、立ち止まり行く道を眺める…
頭の中に曲が流れ始めた、
愛してる愛してる
いつまでもその瞳を
愛してる愛してる
いつの日も…
そこだけがリピート、リピート、エンドレス。そのリズムに合わせて脚を前に出す。
雲行きが怪しくなってきた。
突然の雨。
頭の中が戦闘体勢に入った…
栄光に向かって走る
あの列車に乗っていこう
裸足のままで飛び出して
あの列車に乗っていこう
弱いものたちが夕暮れ
さらに弱いものを叩く
その音が響き渡れば
ブルースは加速していく
見えない自由が欲しくて
見えない銃を撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ
………、
と、僕はこたつに入って、おちょこで焼酎を飲みながら、アイコスを吸っている。
頭の中は小野リサの音楽。
セッシボン🎶
とフルーツパラダイスがゴッチャに流れている
雨が止み、頂上に着いた。
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