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「まぁ……詳しいことは捜査上言えませんが、逆恨みの上での犯行だったようです」
「…だろうな。あの徹が夢中で世話をやくような相手だからな。人に恨みをかうような奴じゃないだろ」
「……そういうわけなので、社長がいらしたら、よろしくお伝えください。まぁ、オレたちはガイシャの重村さんにも今から報告に行きますンで」
「おいおい、順番が逆じゃねーのか?」
「いやいや、病院に朝早くから押しかけられるほど、オレたちだって空気よめないわけじゃないッスから」
「…あの、差し出がましいとは思いますけど、たぶん先輩、病院にずっと泊まったんじゃないですか?」
武蔵はまさか…とは思いつつ、昨日、事情聴取後に飛ぶように病院に向かった彼の後ろ姿を思い出した。
「いや、それはいくらなんでもないんじゃねーか、武蔵?」
「東さんだってご覧になったじゃないですか?」
あんな先輩の姿を見たの、初めてでしたよ。
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