第2章ツンデレ女子に好かれました??

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優しく語りかけながら女の子の腕を掴み、体をそっと廊下へと移動させた。 ……とりあえず、ここは。 お互いにケガをしているようだし。 一度、保健室へ行くべきだろう。 そう思い、私は立ち上がって女の子に背を向けて屈み座りをする。 「……背中に乗って。その足では歩けないでしょ?」 「え?」 「え?じゃなくて。ほら、背中に乗って」 「え、、なっ、な…///」 「お互いにケガしているから、保健室に行かないと…」 「だ、だからって、、背中になんて乗れな…い……っ!?///」 押し問答が続きそうな雰囲気に痺れを切らして。 女の子の手を掴み、強引に背中へと導いた。 「ちゃんと肩に掴まって。今、立ち上がるから。」 「ちょ、ちょっと!!アンタ!!何すんのよ!!///ひ、人の話を聞いてんのっ!?」 背中で何かゴチャゴチャ言ってるみたいだけど。 私………。 とりあえず、この女子の集団から離れたい……。 限界きたみたいで。 ……女の子の匂いに酔ってきて倒れそうだし……(泣) スッと立ち上がると、何故か周囲からキャアアアッとか、イヤアァアアとか歓喜の悲鳴?が沸き上がった。 ……これが女子高なのかな。 私には理解できそうにないな……(汗) 慣れない環境に置かれて既に心が折れかけそうになりながらも。 今はケガをしているこの子を保健室へと連れて行かなければ……。 周囲の痛い視線を避けながら、ゆっくり歩くと。 タイミング良く、始業のベルが鳴り始めた。
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