第3章 お色気女子に好かれました??

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◆?? 視点◆ 朝から気だるくてやる気がない私は、学校に来ても真っ先に保健室へと目指す。 芸能関係者が多い、この女子高は売り出し中の若い女の子が多く、その大事な時期に異性との接触を避けるために通う女の子がいっぱいだ。 もちろん一般の生徒も普通に通えるため、競争率が高いらしい。 そんな私も今、駆け出し中のグラビアアイドル『唯』として雑誌メインに活動している。 そして。 私にはライバルがいる。 同じ時期に同じタイミングでデビューした、同級生の『夏奈』という性格悪い女が…(怒) 夏奈とは初対面の時からウマが合わず、それを面白がって雑誌に企画される事が多くなり、学校にいてもお互いにライバル視している。 その相手が朝から保健室にやって来るなんて。 …超最悪。 顔も会わせたくない私は無言で寝たフリをする事にした。 すると養護教諭と夏奈の話し声が私の耳にも入ってくる。 「あら~美月さん。女子高に彼氏連れ 込んじゃダメじゃない。一体、保健 室に来て何するつもりだったの?(笑)」 「ち、違うわよ!!彼氏なんかじゃない わよ!///」 慌てて動揺している夏奈が気になった私は、そっとカーテンを開けて様子を覗いてみる。 そこには夏奈を背負って立っている人がいて……。 その相手を見た瞬間。 私の心臓がドキドキし始めた。
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