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「そうかしら?同性に好かれるのはいいコトよ?(笑)
まぁ……真琴クンはどちらかと言うと『異性』として見られてるかも知れないけどね…(苦笑)」
そう言うと、みのり先生は冷蔵庫から冷水器を取り出し、ティーカップに麦茶を注ぐと。
私にそっと差し出してきた。
朝から緊張していた私は受け取って一気に麦茶を飲み干すと、近くにあったテーブルにカップを置いた。
私が落ち着いたのを見計らうと、みのり先生はフゥ~と軽くため息をはいて。
それから話し出した。
「…この学校はね、売り出し中のタレントやらアイドル、女優の卵の子達が多いの。その大事な時期に、異性といろいろあると…彼女達が売れっ子になった時にスキャンダルになってしまいやすいの。
だから学校も事務所も禁止している…。
そこにね、『女の子なのにイケメンな真琴クン』が現れちゃったら……そりゃあ……ね?(苦笑)」
「私が何か、関係あるんですか…?」
疑問に思ったので、すぐにみのり先生に問いかけると、みのり先生は返事に困ったのか、私の隣に腰掛けた。
「…ん~、なんて伝えたらいいのかしら。とりあえず………女の子達に襲われないように気をつけてね?」
え…
い、今、……先生。
怖いコトをサラッと言ったよね…。
「あ、あの、みのり先生……今、襲われないように、とか…気をつけて、とか…言いましたよね!?そ、それって…どういう……意味……」
「意味……知りたいの…?」
そう言うと、みのり先生の顔が一気に近くなって固まっていると。
ドサッ。
私の身体が背中からベッドに倒れこんだ。
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