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「…上原さん、どうして保健室へ…?」
七瀬さんは気になっていたのか、ためらいがちに質問してきた。
よく考えたら…。
私…転校初日で授業サボっちゃったよ…。
違うイミで目立つよね…きっと…(汗)
いろいろ頭を悩ませた私は、七瀬さんに当たり障りない返事を返した。
「ん~その……。質問攻めが怖くて…トイレに行こうとしたら、そこでも色々とあってね…気付いたら保健室にいたんだけどね……ハハハ…(汗)」
ひきつりながら笑う私に七瀬さんは申し訳なさそうに謝り始めた。
「ご、ごめんなさいっ!私がもっと気遣っていれば…こんな事には…」
シュンとする七瀬さんに、私は頭をポンポン軽く叩く。
「……気にしないで、七瀬さんのせいじゃないし!!」
クスッと微笑むと、七瀬さんの顔が一気に真っ赤になった。
驚いた私は慌てて七瀬さんの額に手をあてて見つめると、七瀬さんの上擦った声が聞こえてきた。
「あっ…やぁ…///」
息も乱れていて、すごく調子が悪そうだ。
「七瀬さん、大丈夫…?」
「だっ、大丈夫!!…だからあんまり、顔近付けちゃダメ!!(泣)」
身体の力が抜けたのか、七瀬さんは急に床にペタンと腰を下ろした。
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