第4章 優等生女子に好かれました??

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◆七瀬 柚希 視点◆ ひゃあああっ…/// 上原さんの顔が近いよぉ~!! 心臓が破裂しちゃう…。 ……ついでに色んな場所から変な汁が出そうなんだけど……(泣) ドキドキが止まらない私は。 額に手をあてられたまま、ジッと私を見つめる上原さんの視線から目が離せなくて……。 足に力が入らなくなって、とうとう床に座り込んでしまった。 そんな私の目の前にスッと右手を差し出してきた上原さんを見た私は……。 上原さんの王子様オーラに思わず、ウットリしてヨダレが……。 じゃな~~いっ!!(焦) 差し出してきた手に、ブルブルと震える私の手を恐る恐る…乗せてみた。 すると、上原さんの腕の力だけで私の身体はフワッと起き上がり、バランスを失った私の身体が。 上原さんの腕の中でしっかり受け止められていた。 ふぇっ!?////// な、な、な、何のイベント!?//// 予想外の出来事に。 私の中のキャパが限界を超え始めていた。 私はモブなのよ…。 遠くからそっと顔を出して。 推しのイチャイチャを遠くから見つめてニヤケる、ただそれだけの存在……。 なのに、なのにッッ~~~~!! なんじゃい!! この、胸キュンイベントゥは!!?///(怒) ……あぁ、もぅ…。 …ダメだぁ~………/// 薄れていく自我の意識の中で。 様子のおかしい私の名前を呼ぶ、上原さんの必死な声が聞こえた。 ―――――ような気がした。
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