第4章 優等生女子に好かれました??

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すると佐々木先生に挨拶するように、と促された美少年は気だるそうに教壇に立つ。 私やクラスメートみんな、その美少年に注目した。 サラサラの黒髪に凛とした大きな瞳。 制服から覗くスラッとした手足。 キラキラしたオーラを身に纏った美少年はクラスメートを見渡した。 するとクラス中、ザワザワと騒ぎ始めた。 「スカートはいてるから男じゃない、…よね!?」 「本当に女??」 聞こえてきたヒソヒソ話が耳に入ってきて。 驚いた私は転校生を凝視した。 「…上原真琴です。…よろしくお願いします…。」 ……………へ? 一瞬、頭が真っ白になった。 でも。 ……よくよく考えたら、ここは女子高なんだから男の子がいるわけない。 腐女子の私としてはちょっと残念だったケド…(佐々木先生×上原さんの生BL、見てみたかった……泣) それとは関係なく、上原さん……いろんな人に狙われそう…。 そんな予感がする。 実際にうちの女子高には、女の子同士のカップルだっている。 でも一番問題なのは…。 上原さん、あの人達に狙われないといいんだけど…。
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