19人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず。
クラス委員として…上原さんのお世話、しなきゃ!!
私は手を上げて上原さんの面倒を見る、と伝えると。
佐々木先生が隣で顔がひきつっている上原さんにウィンクをした。
(キャー!!チャラ男先生攻×クール美少年受ッッ!!///……で、できればそこでチャラ男先生が壁ドンか顎グイで……www)
メシウマな妄想している内に、いつの間にか上原さんが隣の席に着いた。
私は窓側の一番後ろの席に座っていて。上原さんは私の隣で左側の席。
上原さんが席に着くまでも、クラスメート達の視線は上原さんに釘付けで。
上原さんはみんなの視線に居心地悪そうにハァ…と軽く溜め息をついて席に座った。
その姿を確認した佐々木先生は上原さんに向けて軽く微笑むと、それから授業を始めた。
オウッ!!
アイコンタクトゥ!!
先生、攻めるな~~ww
でもまだまだ萌え足りないッッ!!
先生、そんなんじゃ腐女子すら反応しないわ!!
ガンガン攻めなきゃ!!ww
私は上原さんがデレッデレッになる姿が見たいんじゃー!!ww
興奮して叫びたいのを必死に抑えて。
私は隣に座った上原さんをチラリと横目で覗いてみた。
ハァ……///
隣からいいニオイがする…///
知らないうちにジッと見ていたのか、私の視線に気付くと、上原さんがフッと笑った。
ううっ、笑われちゃった…(泣)
見ていたの、バレてたんだ…。
恥ずかしい…(泣)
真っ赤になった顔を見られたくなくて、私は慌てて教科書に目線を移した。
そんな私をよそに、上原さんは何事もなかったかのようにカバンの中を漁(あさ)ると、「あっ!」と小さく声を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!