第4章 優等生女子に好かれました??

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とりあえず。 クラス委員として…上原さんのお世話、しなきゃ!! 私は手を上げて上原さんの面倒を見る、と伝えると。 佐々木先生が隣で顔がひきつっている上原さんにウィンクをした。 (キャー!!チャラ男先生攻×クール美少年受ッッ!!///……で、できればそこでチャラ男先生が壁ドンか顎グイで……www) メシウマな妄想している内に、いつの間にか上原さんが隣の席に着いた。 私は窓側の一番後ろの席に座っていて。上原さんは私の隣で左側の席。 上原さんが席に着くまでも、クラスメート達の視線は上原さんに釘付けで。 上原さんはみんなの視線に居心地悪そうにハァ…と軽く溜め息をついて席に座った。 その姿を確認した佐々木先生は上原さんに向けて軽く微笑むと、それから授業を始めた。 オウッ!! アイコンタクトゥ!! 先生、攻めるな~~ww でもまだまだ萌え足りないッッ!! 先生、そんなんじゃ腐女子すら反応しないわ!! ガンガン攻めなきゃ!!ww 私は上原さんがデレッデレッになる姿が見たいんじゃー!!ww 興奮して叫びたいのを必死に抑えて。 私は隣に座った上原さんをチラリと横目で覗いてみた。 ハァ……/// 隣からいいニオイがする…/// 知らないうちにジッと見ていたのか、私の視線に気付くと、上原さんがフッと笑った。 ううっ、笑われちゃった…(泣) 見ていたの、バレてたんだ…。 恥ずかしい…(泣) 真っ赤になった顔を見られたくなくて、私は慌てて教科書に目線を移した。 そんな私をよそに、上原さんは何事もなかったかのようにカバンの中を漁(あさ)ると、「あっ!」と小さく声を上げた。
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