第4章 優等生女子に好かれました??

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「七瀬さん、目、悪いの…?」 上原さんの凛々しい瞳にジッと見つめられて…。 思わずゴクンと唾を飲み込んだ。 「…すごいキレイな瞳してるから…。髪で隠れて、もったいないな、って…」 そう言うと。 上原さんの手が私の前髪に触れた。 「ゃっ…!?//////」 「七瀬さんの顔、真っ赤だよ?大丈夫…?」 「だ、だだ大丈夫だから!!//////」 思わず体が強張って萎縮して、教科書へと慌てて視線を向けた。 上原さんが触れた場所を意識してしまって顔を上げられない。 ドクドクッと早鳴る鼓動が聞こえてしまいそうで。 そんな自分の状態にパニックになる。 上原さんに気付かれないよう、授業に集中しているフリをしながら、チラリと様子を見る。 ……上原さん、ズルイ……。 私は『キレイ』なんて、言われた事ない。 昔から地味でおとなしくて、真面目で。 存在感ない、そんな私に。 『キレイ』とか『もったいない』とか。 そんな価値はない。 ないから……。 褒められると、嬉しさと恥ずかしさで、体が熱帯びて。 どんどん熱さが身体中に上昇してくる。 上原さんはあくまで、私にとって『BL専用の妄想男のコ』 三次元の、しかも相手は『女の子』なのにドキドキするなんて……。 ………私。 本当にどーしちゃったの……? いつまでも止まらない胸の鼓動に。 ……上原さんにはこれ以上、近付いてはいけない。 私は自分自身に言い聞かせるように。 何度も何度も呪文のように繰り返した。
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