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そう、朝、自分に言い聞かせたハズだったのに---。
早くも負けちゃう私って……(泣)
「七瀬さんっ、大丈夫?…貧血?まだ保健室から離れていないから戻ろう!!」
そう言った上原さんは私の腰に手を回してきた。
「ひゃああっん///」
突然、予告なしに横腹に触れられて、自分でも驚くぐらい、恥ずかしい声がもれた。
うわ~恥ずかしい……///
……今の声、上原さんにき、聞かれたんじゃ…。
身体を密着させたまま、支えてくれている上原さんの顔を恐る恐る見上げてみた。
すると、バチッと真っ赤な顔をした上原さんと目が……合った。
き、気まずい………(泣)
上原さんを見つめたまま、身体中、冷や汗が滝のようにドッと流れて落ちてくる。
上原さん……
きっと私の事『ヘンタイ女』って思ったに違いない……(怖)
イヤアァァ~(泣)
なんてタイミングが悪いの!!
さっきまでの、ほのぼのな雰囲気が一瞬で台無しにッッ!!
私のバカバカ!!
なんちゅー声を出しちゃったんだよぉぉ~(泣)
心の中で雄叫びを上げて叫ぶものの、現実は何も変わらず………。
なすすべもない私はビクビクと上原さんを見つめる。
真っ赤な顔をした上原さんと再び目が合うと、ビクッと肩をすくませて私から離れた。
「七瀬さんっ、今のは、わ、悪気があったワケじゃ……!!その……触ってゴメンッ!!///」
両手をバタバタと広げて謝罪する上原さんの反応に驚いて、思わずぽか~んと口が開いた。
う、上原さんって……。
クーデレ属性!!?//////
自己紹介の時の雰囲気と違う、デレた上原さんを前に……。
私の理性が………。
とうとう崩壊…した。
-柚希視点 end-
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