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足に力が入らず……。
そのまま、へたり込んだまま。
お互いの沈黙で。
気まずい空気が辺り一帯に張りつめていた。
あぁ…。
もう顔を上げる事さえ、出来ないよ…。
怖くて。
目の前に立つ上原さんの顔が直視出来ない…。
俯いたまま。
キュッと唇を噛み締めた。
きっと、気持ち悪いよね…。
興奮して…女に襲いかかる女なんて…。
でもね…。
クーデレだよ?
BL好きな人なら分かるでしょ!?
クールな雰囲気を漂わせていたイケメン受けが、私の変な声に反応して顔を真っ赤にしている姿なんて…。
そんな姿見て興奮しない腐女子なんて……
……絶対にいないっしょ!!
と、心の中で思うけど…。
上原さんは私と同じ女で。
そんな風に同性を想像してはいけない。と思うマトモな私が自分自身に諭してくる。
上原さんはまだ転校してきたばかりなんだから『クラス委員』として上原さんが困らないようにサポートしてあげなきゃいけないのに。
上原さんの照れた表情に。
思わず近くでその顔を見てみたくなって…。
そしたら欲望の赴くまま、暴走しちゃって。
本当に…私のバカ…(泣)
恥ずかしさと情けなさで。
もう消えちゃいたいよ……(泣)
この場に居たくなくて。
上原さんから離れようと立ち上がった瞬間。
グウゥゥ~と。
私のお腹が空気を読まずに盛大に鳴り響いた。
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