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「………ね?」
そう言って人差し指を唇に当てた。
「Σ☆&#%!?////」
すると七瀬さんは真っ赤な顔で震えながら、ガクンと項垂れた。
(……う、上原さん…それ……ダメなヤツ!!///そんな風にお願いされたら見た人みんな、悩殺されちゃうからッッ!!///)
ブツブツと七瀬さんが小さな声で何かを呟いていると同時に。
授業が終わるチャイムが鳴り響いた。
あ…授、授業終わっちゃったよ…(汗)
フゥ…と短くため息をついて、緊張感から解放されると、目の前でまだ座り込んでる七瀬さんに視線を落とした。
「……うっ、上原さん、ごめんなさい!!わ、私、これで失礼しますぅっっ!!///」
「あ、うん…ありがと…って………ん!?ちょ、ちょっと七瀬さ、待っ…て…(汗)」
急に立ち上がった七瀬さんは間髪入れずに早口で話し出すと同時に、すごい速度で走り去ってしまった……。
(………七瀬さん…私、まだ校内が分からないのに……行ってしまった……)
どこだか知らない場所で1人放置されてしまった私は。
既に消え去った七瀬さんの駆け出した先を見つめて、ポリポリと頬をかいた。
今日1日、ほとんど授業受けてないんだけど……午後もこの調子で大丈夫だろうか…(汗)
ハハハ…と乾いた笑いで嘆いた私はこの後に起こる出来事にもこれから先、ずっと頭を悩ませる事になろうとは露知らず。
お昼時間をどう過ごしたらいいのか、1人廊下で頭を悩ませていた。
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