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困った七瀬さんはどうしたらいいのか、わからずパニクっている。
…よく分からないけど。
七瀬さんは恥ずかしがりやなのかな…?
一人で納得する私をよそに、七瀬さんは動揺している気持ちを落ち着かせようと教科書に目線を合わせた。
「……七瀬さんって、面白いね(笑)…その教科書、逆さまなんだけど…(笑)」
「えっ?……あっ!!//////」
そう言うと。
七瀬さんはますます顔を真っ赤にして縮こまってしまった。
七瀬さんって…。
パッと見た目、メガネかけていて真面目でしっかりしている印象が強いけど…。
……本当は天然なのかも…(笑)
そう思った私は思わずクスッと笑うと。
教科書を持っている七瀬さんに声をかけた。
「七瀬さんは教科書の右、お願い。私は左側、持つね…?」
そう言って。
七瀬さんに近付いた。
「Σ!!※%☆&#!?!//////」
「…………?」
七瀬さんと肩が触れて……。
体を強張(こわば)らせた七瀬さんの体がビクンと大きく跳び跳ねた。
「な、七瀬さん!?だ、大丈夫…?(汗)」
「あっ…ひゃ////ひゃいッ!!/////」
あ……噛んだ…。
どこからどー見ても……。
大丈夫じゃないような気が…(汗)
動揺してしまっているせいなのか、体がブルブル震えている七瀬さんを見て…。
七瀬さんを落ち着かせようと。
教科書を持っていない左手に自分の空いている右手をそっと乗せた。
すると、またビクンと体が反応して。
驚いた顔をして私を見つめる七瀬さんを。
ジッと見つめた。
「あ、あああ/////////あの、上原さん、手が…///」
「Σ(゜Д゜)……あ、邪魔だった?七瀬さん、ごめん…」
これ以上困らせるといけないので。
七瀬さんから自分の手を離して教科書に目線を落とした。
が。
………すでに先生の話している内容が理解できないんだけど…(泣)
3ヶ月も入院していたから授業についていけるかな…(焦)
このままではテスト一週間前から、カズ兄にスパルタとスキンシップを混ぜた過酷な指導をされてしまう。
絶対にそれだけは避けたい…。
眉間にシワを寄せながら授業を理解しようと集中していた私は気付いていなかった。
(……///上原さん…カッコイイ…///)
熱い視線を送る七瀬さんの姿に。
そして。
これから起こる、波乱の女子高ライフのはじまりだった事に気付かない鈍感な私だった……。
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