第2章ツンデレ女子に好かれました??

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「上原さん~どこの高校に通っていたの?」 から始まり……(泣) 「上原さんの好きな食べ物は?///」 「好きなタイプの女の子は…?///」 ……など。 謎の質問(?)も飛び交う中。 私は女の子の集団に取り囲まれて怯えながらも、どうにか一つ一つに答えていった。 だけど……。 延々(えんえん)に終わらない質問に。 ぐったりし始めた私は、女の子に囲まれている状況にだんだん耐えきれず……。 トイレに行くと言い、その場をやり過ごすことにした。 ……ダメだ。 作り笑いにも、そろそろ限界が…(泣) ハァ…と心の中でため息をつきながら、絡み付く視線を無視して慌てて教室から出ていった。 ~~ッッ。 女の子の集団、怖すぎる…!!(泣) 共学校ではなかった周囲の対応に。 驚きと恐怖を感じて登校初日からすでに頭が痛くなってしまった…(泣) でも、それはきっと…。 一学期後半の時期遅れに現れた【転校生】が珍しかっただけで。 しばらくすれば、落ち着くだろう……。 だから今は我慢だ…私…(泣) 心の中で自分にエールを送りながら…。 休み時間を少しでも時間を潰(つぶ)すために、なんとなくフラフラと廊下を歩いてみる。 廊下を歩いている、ただ、それだけなのに……。 歩いているだけで、すれ違う生徒の視線を何故か浴びてしまい……。 まるで自分が悪いことをしたような気がして。 気持ちが滅入ってくる…(泣) それに朝から女の子とずっと一緒いたせいか…女の子酔いしたかも知れない…(泣) そう考えて、ぼーっ歩いていた時だった。 「きゃああああぁッッ!!」 叫び声がした方向に目をやると。 いつの間にかトイレを通り過ぎていて。 トイレ横にある、階段までたどり着いていたらしく……。 周囲を認識する暇もなく。 階段から足を踏み外した女の子が私の方へと降ってくる。 えっ……降ってくる!? その瞬間。 周囲にいた生徒の悲鳴が耳に響き渡り、目の前に覆い被さる人影と。 反転しながら歪む景色とともに。 ドサッと音をたてて。 私の体は背中から廊へと倒れこんだ。 ―――――――――――――― ―――――――――…… ――――……… ……っ。 イタタタッ…。 せ…背中が痛い…(泣) ズキズキする背中の痛みを感じながら。 ゆっくり起き上がろうと身体を動かそうとするが、目の前が何かで覆われて前が見えない。
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