グラツィア

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目が覚めると昨日の服のままベットの上にいた。昨日家に帰って、すぐに寝たのか……。一晩経つと、きっとあれは夢だという考えが膨らんでいたが、あやめに会える希望があるなら、それに掛けてみようとも思った。 ちょうど今日は日曜日だし、ゆっくり過ごして、夕方になる前にあの店に行こう。 ……それよりもまず、シャワー浴びよ。そのまま寝るとかやらかしたな。ベトベトして気持ち悪い。 風呂から上がって、急いで朝食兼昼食をとってから家を出た。欲しかった本を買って、ゆっくり店に向かった。 カランコロン 「いらっしゃいませー」 ドアをひらくと、昨日の2人とイケメンが1人並んでいた。 「あっ昨日のお客さんですね。また来ていただくことになってすみません」 「いえいえ、えっとその〜、会いたい人に会えるというのは……」 「ご説明しますが、その前にとりあえずお席にご案内しますね」 昨日と同じ席に案内され、俺は昨日と同じホットコーヒーを頼んだ。 ホットコーヒーが運ばれてくると、姉弟も向かいの席に着いた。
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