フルララ、クラリムへ。

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 ロチアさんがティータイムに参加したので、ロチアさんにもロフェアさんを紹介し、ダンジョン探索にまた出向く事も伝えました。 「貴女様の事は噂で聞いていました。巨大な空間を有する収納スキルとお持ちの方ですよね?」 「「「えっ!?」」」  ロフェアさんを紹介した後、ロチアさんの言葉に私達は驚きました。  まだルーテアさんにも伝えていなかったので、別の意味ですが一緒に驚いています。 「どうしてそれを?」  私はロチアさんに訊ね返しました。 「ロドソンで船を購入した事と、リヨルドでワイン畑をご購入した事が商業ギルドに伝わっていましたので。」 《まあ紹介状の事もあったしな、当然の話だったな。》  ディムさんの姿が見えないのですが、この部屋のどこかで話を聞いていたみたいです。  ほんとディムさん…どこにいるのでしょうか? 「ですので、所長のハミルドさんが少し期待していました。その女性を連れて戻って来てくれたら、巨竜種の運搬を受けて貰えないかと。」  確かに、商業ギルドが雇っている収納スキル持ちの方々でも、数回に分けて運ぶ必要があり、しかもその護衛も必要となります。  でもロフェアさんなら、数十人で運ぶ巨竜種を、たったの独りで運ぶことが可能です。 《まあ、考えなくもないが、それは俺達のダンジョン探索の日に合わせた場合に限るだろうな。》 「私はルヴィア家のトレジャーハンターとしてお使えしていますので、それ以外での仕事を請けるつもりはありません。ですが、ダンジョン探索のついでというお話であれば、ルヴィア家のご判断に従います。」  ディムさんの言葉を、ロフェアさんなりの言葉で伝えると、 「はい。その点につきましては私共も重々承知いたしていますので、ロフェア様個人に依頼を持ち掛けることはありませんので、ご安心ください。」  と、ロチアさんは頭を下げました。  それから話は、大通りに完成している『トカゲの王』の繁盛ぶりと、ダンジョン村の観光地化が進み、今は街に沢山の観光客が来ている状態だという話をロチアさんとルーテアさんの二人から聞き、昼のティータイムは終了しました。 「それではルヴィア家の皆様、クラリムでの生活をこれからもお手伝いさせて頂きます。」  まず最初にロチアさんを見送り、 「リリアナちゃんまた明日ね。」 「うん! またあしたぁ~」  アンジェちゃん達も、今日は顔を見に来たかったのが理由だったので、昼からの遊びは無しになりました。  ルーテアさんが、 「旅行帰りは色々と忙しかったり、疲れを取る為にゆっくり休むものでしょ。」
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