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序
太陽を挟んで地球のちょうど反対側に、双子のように地球とそっくりな惑星がある。
常に向こう側にあり、こちらの地球と同じ周期で太陽をまわっている。だから、太陽に遮られ、こちらからは決して見ることはできない――。
このような説は、実は地動説の時代より古くからあった。
太陽の反対側の地球は「反地球」もしくは「カウンター・アース」と呼ばれる。
その存在を最初に主張したのは、古代ギリシャのピタゴラス学派の一員、フィロラオス(数学者・哲学者:「地球が宇宙の中心ではない」という考えを歴史上最初に唱えた人物と言われる)だった。
しかし、仮にそのような星があっとして、そこにこちらの地球の人類と同等かそれ以上の存在がいるとしても、彼らが我々に対して好意的だとは、限らない……。
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