悪魔と人間

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「あぁ、あの子よ、悪魔に魅入られた子。」 「あぁ、あの子。通りで私たちとは違う行動  をするのね。」 ヒソヒソと交わされる話し声が彼を取り囲みますが、彼は気にもとめません。だってこの先には彼を待つ友達がいてくれるから。 「おーい!おっせぇよ!何してんだよ!」 「ごめんごめん、本読んでたら時間見てなく  てさ」 手を振りながらこっちに怒鳴る友達の元へ、笑いながら駆け寄ります。 「お待たせ、チル」 「ふん、待ったぞ、ルア」 ふてぶてしいチルの態度を気にした風もなく、ルアは楽しそうに笑います。 「ごめんって! 今日は何して遊ぶ?」 「そうだな、今日は・・・」
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