七と八

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お昼休みの半分が過ぎ、私と参はなんとなく屋上で黙ったまま静かな時間を過ごしていた。 心地いい日差し。心地いい風。 「話をしなくても心地いい時間ってあるんですね。」 参も同じことを思っていたみたいだ。にっこり笑った顔にまた心臓が早くなる。 「そうだね!!」 つい、力んで言ってしまう。恥ずかしくて、私は予習がてら、教科書を眺めた。 「こんな優しい時間がずっと続けばいいのに。姫様が傷つかず、悲しむことのない時代になりますように。」 参が何か言った気がした。しかし、強く吹いた風によってあまり聞こえなかった。聞き返すと、 「殺戮人形らしからぬ願いです。」 ・・・参は、ほんの少しずつ変わってきてるのかもしれない。
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