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「おじいちゃん、どういうことなの?」
おじいちゃんを座布団の上に座らせると私はずっと聞きたかったことを尋ねた。にゃん丸が心配そうな声で鳴いておじいちゃんの服を引っ張っている。
「応えてよ!あの参っていう人はなんなの?!なんで私はずっとあの蔵に入ってはいけないって言われてたの?ちゃんと答えてよ!」
おじいちゃんはずっと下を向いていたけれど私の強く言う言葉にようやく顔を上げる。そのしわくちゃの顔には涙が伝っていた。
「信じられん話だろうが、これは本当の話だ。参は…戦国時代の時のわしが作った殺戮人形だ。」
殺戮・・・人形・・・?戦国時代?おじいちゃんが作った?
「あの時代、わしは戦に出れぬほど体が弱く、皆が戦に向かっておるのにいつも見送ってばかりだった。体も丈夫で性格もいい男たちが戦で次々と死んでしまった。当然、死んだ男たちの親があの時のわしや家族を責めた。自分たちの息子よりこの役に立たないわしが死ねばよかったのに・・・とな。だから作ったのだ、殺戮人形を。村の人が戦に行かなくてもいいように、誰も死なせないように。体が弱かったわしは人形作りで生計を立てていたので、人形をを作って自分たちの代わりに戦に行ってくれる人形を夢中で作った。」
そして参が生まれたのだ。
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