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「ふぅ……って、先客がいましたか。」
「お前に会いに来たんだよ。支倉。」
男は懐からタバコを一本取り出して支倉に差し出した。
しかし、禁煙してるんで、と断られ仕方なくもう一度懐に仕舞う。
「お前の言う通りだったな。」
「いやいや、こちらこそ。息子にとってもいい刺激になりました。」
「また借りが出来たか？」
「いや、これはこっちにもメリットがあったのでトントンでしょ。まぁ一杯くらいなら付き合いますよ、警視総監。」
「そういってお前、高い酒頼むじゃないか。」
鷹橋は支倉を肘で突く。以前一杯付き合えと言って年代物のウイスキーを飲まれて焦った記憶を思い出す。
「可愛い子には旅をさせよ、本当にそうかもしれませんね。」
「そうだな…」
「二人、一緒に住むみたいですよ。うちの息子のこと宜しくお願いします。」
「俺にお願いされても困る。……まぁ、彼も四人目の息子みたいなもんだよ。」
「子離れしないといけないですね、お互い。」
「そうだな。じゃぁ飲みに行くか。」
「じゃぁの使い方間違ってますけど、まぁ警視総監の奢りで行きますか！」
「お前、少しは気を遣えよ？」
完
（次に全然読む必要のない裏設定があります）
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