プロローグ

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プロローグ

「…待っててください。絶対に戻ってきます」 「うん、待ってる。…信じてるよ、キリオ」 「はい」 トキワさん、最後にキスをしてください。 その声に吸い込まれるように、二人の唇が重なった。 一瞬のそれは、これからの長い別れを覚悟するには充分すぎる甘さだった。
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