髪を染めたバスケ部員

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髪を染めたバスケ部員

ピー! 「よし、十分休憩」顧問が叫ぶ。 「はい、先輩お疲れ様です。これ、タオル」 「ああ・・サンキュ」 俺、根屋五月は後輩の柴崎透夜からタオルを受け取った。 柴崎の髪は明るい。 強豪校など言われている割には、俺も伸びてきたら無造作に束ねるし、 少し明るくしてくる奴もいる。 だが柴崎は違う。あれはなんだ?オレンジか?赤か? 絶対に試合なんか出られないぞ。 だから誰も何も言わないんだ。試合に出られないから。言えないんだ。 顧問でさえ、キャプテンさえ。
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