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光輝くたからもの
「ははっ。だせえハナ声」
また前髪をつかんだら舌がつかまった。
柴崎の舌の温かさと柔らかさが伝わってくる。
「・・んんっ・・ふっ・・ん・・・ぷはあ」
柴崎の舌を根屋が無理矢理はがす。
「お前、切り替え早すぎ」
「俺がそばにいても平気なんですか?」
「いや、わからん」
「せんぱい」
「ただ今のチームにも、俺の横にも柴崎が必要な気がする。
お前にはウソがない。俺はそれがいい」
「ただこのカッコ、姉ちゃんには見られたくないな」
ベッドに押し倒されたまま根屋が笑う。
「わかりました。姉ちゃんが合コンの時だけにします。今日もですけど」
少し安堵の表情で柴崎は根屋の唇を求めて離さない。
「んっ・・ふっ・・うんっ・・んっ・・」
「柴崎!お前いい加減に」
「ヤバイくらいにうれしい。一番手の届かない俺のたからものに
手が届いた」
思い切り根屋を抱きしめる。
『あー。コイツ相当だなあ。オレ早まってないよな』
「どうかしましたか?」
「いや、デカイ犬を拾ってな。ちゃんと躾られるかどうか」
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