天才建築士の専属をする!?

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7月に入り、陽射しが暑い中、大島建設の新規建築大型物件の内装設計を行うために、1軒目の現場に向かう。 大島建設の建築設計部の設計アシスタントの女性から連絡があり、『週1で午後1時から現場を何軒か回る』と伝えられた。 建築設計士が多忙なため、3〜5件の現場を周り、1週間後に出来上がった図面を見ながらもう1度目現場を回る。 その後、訂正等を入れて、3週間で3〜5件を終わらせる。 このサイクルを繰り返すとの事だった。 移動は大島建設の建築設計士が車を出すとの事で、1軒目の現場だけ、交通機関を使って向かった。 現場に着くと、まだ、建築設計士は到着してなかった。 仕事が立て込み、30分遅れるとの事で、先に内装デザインをイメージしてスケッチしていった。 タブレットで空間に合いそうな照明器具や壁紙などをリストアップして行く。 「滝川さん、遅いよ」 現場監督さんが、建築設計士が到着したのか、迎えに出ていった。 滝川…という名字に、一緒、もしかしたらと思った。 隼人なはずはない…、若いし、週末にコンパ三昧をしているんだから、仕事ができるはずない。 名字が同じなだけ…。
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