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「滝川さん、羽山インテリアデザイン事務所のインテリアプランナーの、柳瀬麻衣さん。」
現場監督さんと一緒にやってきたのは、まさかのまさかの隼人だった。
「大学時代の同級生だから、自己紹介はいいよ。遅れてごめん。今日、時間無いからここの内装デザイン出来てたら見せてくれない?」
隼人に言われて、タブレットで作成した簡易式のイメージ設計図を見せる。
予算を聞いて、わたしなりにデザインをした。
隼人はそれを見て、手慣れた手つきで訂正を加えて、わたしに返した。
「これで、来週までに設計図を仕上げて来て。じゃ、次の現場に行こう。
内藤さん、今日は時間無いから、これで失礼するね」
「最近、いつもだろ!!天才建築設計士さん!!」
隼人は、現場で働いてる人達から可愛がられてるようだった。
今まで見てきた現場は、建築設計士は威張ってる感じがした。
「柳瀬、次の現場行くから着いてきて」
隼人に名字で呼ばれ、いつも名前で呼ばれていたから戸惑ってしまった。
わたしと隼人は、もう、別れてる関係だから、名字で呼ばれるのが普通。
それ以前に、今は、仕事中だ。
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