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隼人は、走らせていた車を、路肩に止めた。
そして、助手席に座ってる、わたしの方を見た。
「麻衣、やっと、あの噂は事実無根だとわかってくれたんだね。内藤さんが麻衣に事実を伝えてくれたからもあるけど。内藤さんには感謝しないとな」
隼人が、久しぶりにわたしの事を名字でなく名前で呼んでくれた。
「麻衣、俺と別れたのはあの噂のせいなら、あの噂が嘘だとわかった今、また、昔の関係に戻れるよな?
俺、今も麻衣のことが好きだ。愛してる。
麻衣、仕事も多忙だけど、軌道にのったし、すれ違う生活は嫌だからさ、俺と結婚してくれないか。
麻衣の事を、大切にするから」
隼人は、噂を鵜呑みにして、酷い事をしたわたしを、いまだに愛してくれて、プロポーズをしてくれた。
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