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ランチ後に、そのまま、バスに揺られ1軒目の現場へ向かう。
隼人の勤務先のスーパーゼネコン、大島建設が手がけた映画館の内装の仕事で、建物の外観が出来上がり、内装の着工に向けての最終デザインチェックを行う。
隼人の先輩、たぶん仕事ができるインテリ系イケメン凄腕設計士 相葉拓海（あいば たくみ）と、内装について図面を見ながら意見を交わす。
相葉さんはいつもわたしを指名して下さる。
8度目の仕事なのもあり、やりやすい。
「ゴメンけど、19時半までに図面を送ってくれる？」
「わかりました」
かなり大掛かりな改善点を出され、若干、顔をひきつりながら、時間が押されたため、次の現場へ歩いて向かう。
この現場は、喫茶店のリフォーム案件で、マスターの希望が細かく予算が少ないのに、あれこれしようとするから困った。
16時に帰社し、図面にとりかかる。
22時に仕事を上がれる気がしない。
なんとか22時までに仕上げ、図面をクライアントにメールで送る。
そして、パソコンの電源を落とし、凛子が待つ1階のスタバへ向かった。
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