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「隼人…、ねぇ、なんで、してくれないの?」
痺れを切らし、口に出してしまった。
隼人の横で、上目遣いで見上げるわたしの頭を撫でる隼人。
「せっかくだからさ、結婚式を挙げて、籍を入れるまでは、健全な関係でいよう」
「なんで?」
「麻衣に俺、女遊びしてると思われてただろ?実際はしてないけど、疑われてショックだった。だからさ、麻衣に誠意をみせるためにも、結婚式を挙げて籍を入れるまでは、麻衣としないと決めたんだ」
わたしを愛しそうに見つめる隼人。
その後、立ち上がり、引っ越しソバは昼に食べたから、夜は近場の美味しい店探しと、隼人とマンションの周りを散歩した。
結婚式を挙げて籍を入れて、早く、隼人の奥さんに、なりたい。
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