雨のち恋日和

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「あ、断られる」ととっさに判断した私は急いで言葉を継いだ。 「──私、傘持ってるのに間違えて買っちゃったので! あの、私ビニール傘も嫌いですし!」 言いながら絶望する。 なんでこう、余計なことを言ってしまうのだろう。 恥ずかしい。 こんなんじゃ余計に引かれてしまう。 「あっ、じゃあ、あの! 私の荷物を減らす人助けだと思ってもらってください!」 我ながら苦しい言い分だと思う。
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