11章「彼女の笑顔が一番美しい」

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そっと手を繋いだ。お互いに今、手を繋ぎたいと思った。 「理穂、これから何十年先も愛し続けるよ」 そっと唇にキスをした。優しい触れるだけのキスを…。 素敵な景色をバックにしているせいか、雰囲気だけで酔いそうになった。 「思い返せば、理穂とは運命的な出会いだったなって思う。 まさか、こうなるとは思ってもみなかったけどな」 改めて出会った頃を思い返すと、俺の態度は最悪だった。 そんな最悪な俺の態度を受け入れてくれた、優しい奥さんに、俺は改めて感謝した。 「第一印象は最悪だったと思うけど、この出会いに感謝してる」 この先も変わらない愛情が育まれていくであろう。 何があっても愛おしくて、離すことなんてできない。 いつか子供ができたら、子供にも嫉妬してしまうかもしれない。 それぐらい、俺は理穂を愛してる。 「私も裕也さんとは、運命的な出会いだったなって思ってますよ」 これから先、どんな運命が待っているのか、楽しみで仕方ないのであった。           -END-
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