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両腕が内側に食い込む。 ミシミシと湿った枝を 折るような音が脇腹から聞こえた。 凄まじい圧力が頭に登ってくる。 肺は空気を吐き出すが、 異形が握る圧力で空気を吸うことができないのだ。 悲鳴に使う空気が体にない。 叫びも上げられず。 助けを呼べない。
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