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頭ほどもある大きな、 ネブリビアの口内が開かれる。 獣じみた生臭さで吐きそうになるも、 強烈な恐怖が喉を。器官を。共に硬直させていた。 秋山が最後に見たのは、 視界に広がる赤い肉。 おぞましく無数の細かな歯が 無秩序に(やく)(どう)する ――地獄の入り口。
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