小橋 秋乃

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小橋 秋乃

チャラーラー♪ 6×10センチ四方の画面の中で、荘厳な扉が開き、祝福の電子音が鳴り響く。 やった、 ついに、 つーいーに! 「や、やったあ!ついに… ついに激レアゲットぉ!!」 私が、歓喜の雄叫びを上げたのとほぼ同時に。 - プツンッ - 「 あ、あれ?」 スマホ画面が暗転した。 「お、おかしいな?えいっ、えいこのっ」 まさか、ここでバグだろうか。 画面は何度タップしても、一向に戻らない。 「う~、何故にこんな…う?」 ビョウッ。 その時、背筋に身の凍るほどの冷気を感じて。 振り返ると、 ヤツがいた。
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