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莉湖
「では、次は辻さん。よろしくお願いします」
杏奈
「へーいへい」
杏奈は立ち上がらずに足を組み、椅子を後ろに傾けながら喋り始めた。
杏奈
「アタイは毎日4時に起きて、近所の野良猫共の集会に参加する。家に戻ったらうめぇ肉喰って学校だ。以上」
莉湖
「ありがとうございます。なにか質問のある方はいらっしゃいますか?」
望がスっと手を挙げる。
望
「猫ちゃん達の集会ってどんなお話をするんですかぁ?」
杏奈
「基本はアタイの話だ。野良猫共は街に住みついてエサ探ししかしてねぇからな。本物の野生の地に行った時に困らねぇようにアタイが狩りの仕方を教えてやってんのさ」
望
「わぁ〜、杏奈先輩って意外と優しいんですねぇ〜。全っ然そんな感じしないのに〜」
それを聞いて静音が頷く。
静音
「・・・たしかに」
杏奈
「てめぇら・・・、噛みちぎってやろうか・・・!?」
蓮叶
「杏ちゃん!牙出てる!抑えて抑えて!」
蓮叶が杏奈をなだめる。
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