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私は柊木雅。柊木信雄と柊木小夜子の娘。 そしてらーちゃんの飼い主。 そして不登校……の引きこもり。 原因は……なんだろ。少し……苦しくなったの。 ある日突然未来ちゃんも唯ちゃんも葵ちゃんも私とおしゃべりしてくれなくなって机に嫌なことを書かれるようになっちゃった。 原因はわかんない……。 先生もママもパパも忙しそうで心配掛けたくなくてずっとひとりで耐えてたの。 でもある日突然パリン。て音がして私は私じゃなくなった……のかな。 何もかもどうでもよくなっちゃった。 全部消えちゃえ。無くなっちゃえって思ってた。 そんな時ボロボロのらーちゃんを見つけたの。 私と一緒のひとりぼっちの小さな命。ママもパパもらーちゃんを見て何も言わなかった。ただ一言だけ「世話、出来るの?」とだけ言われただけだった。 世話……自分の世話すら満足にできない私に出来るの? とママは言いたかったのかな。 そこからは必死だった。らーちゃんを世話出来ないのならきっと「ほけんじょ」てとこにママとパパは連れて行っちゃう。そこは家族の居ない動物を殺しちゃうって聞いた。 与えられていた携帯やパソコン、お家にあった本を片っ端からつかってお世話の仕方を調べた。しつけの仕方やご飯の量、おトイレの世話、私に出来ることは何でもした。 そしたらいつの間にかママもパパも何も言わなくなった。この間は獣医さんにワクチンを打ちに連れて行ってくれた。
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