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仲間の声にならない断末魔を聞きながら俺はせっせと逃げる。
が、目の前に魔法使いらしき女が現れた。
黒い髪に薄い茶色の瞳、年はおそらくまだ若いであろうその娘はあろう事か俺に杖を向け、震えながら何かごにょごにょ呟いている。
その杖の先が微妙に発光しているのに気が付いた。……これは……
……まずい!詠唱だ!
そう気づいた時はもう時すでに遅し。
気づいたら炎の海をのたうち回り意識が遠のいて行った。
俺、人間なんかに殺されんだな……こんな事ならもっと、草、食えばよかった……。
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