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そんな状態で学校生活を過ごすのは、無理に等しかった。
昼休みが近づくにつれて苦しくなる呼吸。
震える手。
涙が出てこない代わりに歪む視界。
多分、眩暈とかいうやつ。
女子というのは話のネタになるものは大好物だ。
人というものは、嫌なことに巻き込まれないよう距離を置きたがる。
全ての休み時間、私は一人になった。
どうしていいかわからない時間が増えた。
ただぼーっと椅子に座ってることなんてできない。
皆の視線が痛い。
怖い。
やだ。
逃げたい。
学校に行きたくない。
そう思っても、親は私に学校へ行けと急き立てる。
別にいじめられているわけじゃなくて、ただ友達がいない状態を親に言うなんて恥ずかしくて到底言えなかった。
そう、ただ、一人と言うだけ。
でも、学校という箱に閉じ込められた状態の生活では、死活問題だった。
一人。
無理だった。
辛かった。
生きた心地がしなかった。
じゃあ、もういっそ。
生きなければいい。
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