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「ふゆ、これってどうなのよ」
「無自覚的に自覚してんじゃない?」
「少し遊んでもいいと思うか?」
「僕は止めないよ」
――吹雪に何を言われたのか知らんが、降渡勢いよく指を突きつけてきた。
「りゅう、それはな」
「あ、ああ……」
真剣な顔の降渡に言われ、俺まで神妙な面持ちで聞き入る。
「それは……思いっきり在義さんの娘バカがうつったな。もう感染してるぜ。レベル4だ」
「! マジかよ……まさかレベル4って……」
そこまで強大な感染力を持っているなんて……。
片手で頭を抱える俺をよそに、降渡の背後で吹雪が肩を揺すらせている。
……降渡もまだ何か言いたげな顔にも見える気がするけど、それどころじゃない俺だ。
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