5 一緒にいるんだから、頼れよ。

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5 一緒にいるんだから、頼れよ。

Side咲桜 ……明らかに流夜くんは人目を引いていた。 わざとらしく流夜くんの前を行ったり来たりする女性までいる。 うわ……こういう人ってほんとにいるんだ……。 流夜くんにしろ、見ている女性たちにしろ。 どうしよう……早く傍に行きたいのに、滅茶苦茶怖い。 対女子ということに経験のない私の足は萎縮していた。 野郎だったらぶっ飛ばしで問題ないんだけど、女子を敵に廻すことには抵抗がある。殴りたくないしなー。 「咲桜」 悩んでいる間に、流夜くんの方が気付いて声をかけてきた。 メガネのない顔。遮るものひとつだけでキラキラして見えるから謎だ。 「咲桜? どうした」
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