4 ……求婚は、ちゃんとするから。

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4 ……求婚は、ちゃんとするから。

Side流夜 「じんぐー……」 「……なにやってんだお前」 咲桜を教室に送り出し資料室に戻ると、遙音が悲壮な顔で壁際に体育座りしていた。 「お前は仲良さそうでいいな……」 「だからなんだよ」 遙音だったら咲桜とのことはばれても構わないのだけど、なんでそんな恨めしそうな顔で見られなくちゃならない。 ……まさか―― 「さっき、笑満ちゃんに逃げられた……」 「………」 遙音まで咲桜に、という心配はなさそうだ。 と言うか、笑満ちゃん? 昨日もそう呼んでいたように思うけど……。 「松生?」 椅子につくと、遙音は小さくなったままこくりと首を上下させた。
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