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『かなッ!そこに居るのか!?』
ドアには鍵がかかっていた。
『……ッれ、れん!?』
ガンガンドアを蹴っても、びくともしない。
『ちくしょうッ!開けろ!!あけろぉ!!』
騒ぎを聞き付けた他の学年の先生が駆け寄ってきて
俺を羽交い締めにした。
『お、おい!貴島か!?何やってんだよ!?』
『離せッ!この中にかなが!早く……』
すると、ドアが開いて
なに食わぬ顔で担任が出てきた。
『なんだ?貴島。どうかしたか?』
『ふざけんなッ!お前、かなに何をした!?』
『何をって…少しクラスの仕事の準備を手伝ってもらってただけだが…』
『嘘だッ!お前、かなを泣かしてただろッ!
鍵もかけやがって!しらばっくれんな!』
羽交い締めにしてた先生が怪訝な顔をした。
『山口先生……どういう事ですか?』
『いやだなぁ。貴島の勘違いですよ。
鍵なんかかけてませんし。
お疑いなら、本田本人に聞いてみてくださいよ。』
『……本田、どうなんだ?』
『わ、わたしは……………』
かなは悲しそうな顔で俺を見たあと
『先生の手伝いをしてただけです………』
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