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サイズもピッタリ。
黒いワンピースは不思議と私に馴染んでいる様に見えた。
あの白いかわいいワンピースは
私が着ると変に浮いて見えたのに。
『かな、入るよ。』
コンコンとノックをして、れんが入って来た。
『やっぱり。あの下品な服より全然いいね。』
まだニコニコしてる。
そしてゆっくり部屋に入ってきた。
条件反射で、私は小さく後退りするけど
狭い部屋ではすぐに後ろはベッド。
お構いなしにれんは私をベッドに突き飛ばし
上に乗って冷たく見下ろした。
いつものれんの顔。
冷たくて、汚いものを見るような目。
『あんなに肌を露出して、かなは何考えてるの?』
『……………。』
『もしかして、他の男の気を引こうとか?』
『……………。』
『……なんとか言えよ。ブス。』
『……………。』
『………帰る。』
ようやくれんは私の上から降りて
部屋を出ていった。
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