大学を卒業した後

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大学を卒業した後

大学を卒業した後、すぐに連れて来られたのは親父の会社だった。 「でっけぇな」 「若様はこちらへ来るのははじめてでしたか?」 「ああ、そうだな」 「社長、楽しみに若様を待っていますよ? 今日という日を、ずっと待っていたんですから」 「恥ずかしい親父だな」 「溺愛なさっていますからね。若様のこと」 そう言ってクスクス笑うのは、親父の第一秘書の女性。 名前を梢さんという。 見た目は三十代だが、オレが小学生の頃から外見が変わらないという、恐ろしい女性だ。 いわゆるグラマラスな体付きをしている。 胸はFカップはあるのだと、初対面で胸を張られて豪語された。 胸が大きいせいか、腰は細く見える。 そしてお尻も大きい。 体にピッタリしたスーツを着ているせいもあるだろうな。 しかも中に来ているブラウスもスカートも、ギリギリの短さだし…。 普通の22歳の男であれば、梢さんに釘付けになるだろう。 しかしオレは十年以上も見続けているので、すっかり慣れてしまった。 …男としては、ある意味悲しい。 梢さんはキレイな茶髪を頭の上でまとめていて、メガネをかけている。 よくある家庭教師のAV女優に見えなくも無い。 けれどやっぱり慣れは慣れ。     
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